これからお話しすることは、個人的な話にはなるのですが、代表であるシルエロ(松村)の今まで培ってきた経験についてのお話です。
私は2016年からこの業界(Web制作)に参入しました。幾つかの制作会社を経て、フリーランスに転向しました。
技術的なお話も交えて、部門を分けてお話ししていきたいと思います。
エンジニアとしての経験値
私がこの業界に入ってまず習得した技術は、HTML, CSSです。慣れてきた頃にはjQuery, PHPなども習得しました。
最初に入社した会社では、「とにかく案件をこなす」を軸に働いていたので、未経験で入社したのに、成長スピードはとても早い方だったと思います。入社1年目にしてWordPress案件を一人で受け持つ程には成長していました。
役職的にはフロントエンドエンジニア、今ではコーダーなどと呼ばれるような立ち位置だったと思います。その当時、デザインを自分でやることはほとんどありませんでした。大量の案件をこなすためのマルチタスクを処理するという経験値は、この時点で得たのだと思います。
時はたち、技術の向上を求め、少し自由な働き方のできる会社に転職しました。
この時期には主に、webpackやgulpなど、環境構築を自分で行い、SassやEJSなどのフレームワークを勉強し、開発体験をより効率的に行おうと考えていました。この頃にも、WordPress案件は多く、WordPressをより深く知ろうとオブジェクト指向やDDDを勉強したり、Dockerを使って開発環境を整備したりもしていました。
そこから更なる技術力向上を求め、独立しました。
独立後は主に、React, Astro, Next.jsなどをのフレームワークや、またそれと併用することで魅力が増す、Tailwind CSSやヘッドレスCMSも覚えました。
昨今、フロントエンドの技術の進化は本当に早くてついていくのがやっとです…
ウェブデザインの経験値
前章で話したように、エンジニアからキャリアをスタートさせたので、デザイナーとしては少し遅咲きです。
デザインを始めたのは独立する少し前、Adobe XDがデザインツールとして浸透し始めた頃でした。最初はPhotoshopでデザインを勉強し始めていた矢先、便利なツールが出たものだなーと思っていました。
それから日を待たずして、Figmaが話題になり、あっという間にFigmaがウェブデザインのメインツールになりました。
正直、ウェブデザインを勉強するのが一番苦労しました。
苦労した点としては、
- 教えてくれる人がいない(学校に通う余裕はなかった)
- 下手にフロントエンドでの経験が邪魔して理屈で考えすぎてしまう
- 正解がわからない
といったところです。
ウェブデザインを勉強しはじめる頃には独立していたので、もちろん教えてくれる人はいませんでした。独学で勉強することになるわけですが、模写をするなども当然やってはみましたが、形になるだけでデザインした実感もなく、やりがいを感じられませんでした。ツールに慣れるという面ではとても有効的な勉強方法でしたが…
あとは、フロントエンドの知識があるので、ここはコーディングする時は…とすぐに考えてしまって中々勉強したい本来のテーマが進まず…などを繰り返していました。
当然、上司がいるわけでもないので作ってみたものに対してのレビューもありませんので、正解もわからない。実績もないので案件を受注することも難しい(模写したサイトは実績にするには少し難しいです)。
そんなこんなで、悩んでいてもしょうがないのでまずは知人に声をかけ、低価格で案件(知人自身のサービスや会社のウェブサイトを作る)を受注し、実践あるのみの飛び込み方式に切り替えることに。
そこから、デザインする上で何が必要なのか、何が自分に足りていないのか、などが明確になり、一気に成長できた気がします。おかげで、デザインだけではなく、ブランディングにも徐々に割って入れるようになりました。
正解がないからこそ、デザインは奥が深くて面白いと思いました。デザインへのこだわりなんかも、後日記事にしてお伝えできたらと思います。
ディレクションの経験値
ディレクションに関しては、あまり勉強をしたという自覚はなく、身についていた、という表現が正しい気がします。
というのも、エンジニア時代から私はディレクションに関わることも多く、一時期は採用担当になったこともあり、コミュニケーションを取ることが得意だったのだと思います。エンジニアは、会社にもよりますが、一般的にはあまり打ち合わせなどには顔を出さず、指示を出してくれるディレクターとの打ち合わせのみ参加する、などが多いかと思います。私は、お客様の想いが直接伝わらない、顔を合わせないと手が進みにくい性分でしたので、よっぽどのことがない限りはキックオフMTなどにも顔を出していました。
独立してからは、当然自分で仕事も取らないといけないし、ディレクションも自分でしなければいけません。いくつか書籍を参考にし、勉強もしましたが、あまり時間を割いて念入りに勉強した、という感じでもありませんでした。
私は、人と話すことが比較的に好きです。お客様の想いを、デザインで紡ぐ。命をデザインに吹き込む。そうして独りよがりではなく、共に創り上げていくことを大切にしています。
自慢話みたいになってしまいましたが、自分が得意なことは人に聞いてもらいたくなるものですよね。
締め
長くなりましたが、自分ごとで少し退屈だったかもしれませんが、ここまでご拝読いただきありがとうございます。
自分の今までの経験を活かし、お客様により喜んでいただけるよう、これからも精進してまいります。
もし、ご興味があれば、他の記事もご覧になってみてください。